shi−ki
〜薄紅〜
2
<朝がきた♪>
「だーかーらぁ、それは分かったってーの!」
目覚まし相手に、一人で文句をいってみる。..う゛ぅっ、むなしい..。
ちょっと視線を巡らせると、枕元の左側、いつもとは逆の位置にネコ形の目覚ましが座っていた。
「..こんなトコ置いたっけ?」
移動させた覚えなんかないけど..。でも、一人暮らしなんだし、あたし以外に動かす人なんていないよね。
「―――」
<おっきろ、起き――ッ>
とりあえずアラームを止めて、ベッドから出た。
「おっきろ、起きろ、朝がきた♪」
何気なく呟きながらトイレに向かう。やばい、洗脳されてしまった★
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