―My lou〜尊い命―6

楽しい時は早く終わるのに・・・季夜の手術の時間は不安や苛立ちで気が遠くなるように長く感じた。

どうか・・・季夜が無事で帰って来ますように。

それしか頭には無かった。

季夜には手術に耐える力なんてもう残っていないと季夜のお母さんに聞いた・・・だから余計不安だった。

きっと帰ってくると心に言い聞かせ苛立ちを少しでも抑えようとした。

どれだけ時がたったろう・・・季夜は日が暮れるころに手術室から出てきた。

真っ白な顔をして・・・





死んだわけではない。
血が足りないのだ。

だけど無事で良かった・・・


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