―My lou〜尊い命―10

次ぎがある・・・手術が成功しなければこんな言葉は頭には浮かんではこなかった。

季夜には未来がある。
私にも未来がある。

明日がこんなにも素敵だなんて今まで知らなかった。

『千歳、この服似合うんじゃない?』

季夜がショーウィンドーを指さした。

「え、でもこの店高いから私には買えないー。」

『俺が買ってやるよ。』

そう言って季夜は店に入った。

私は茫然と店の前に立ち尽くしていた。

・・・・・・・・・

『ハイ、千歳。』

「ホントに買ったの!?」

『ホントだよ。』

「・・・。」

『帰って着てみて。』


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