―My lou〜尊い命―1
人は一人しかいない。皆が異なる考えを持っていて夢も明日も様々だ・・・。
『ねぇ、千歳。』
そう呟いたのは季夜 。彼は私の恋人だ。
「何?どうしたの?」
『俺・・・いつになったら退院できるのかな?』
私は返答に困った。
『俺ね、元気になったら千歳と色んな所に行きたいんだ。』
「そうね・・・早く直さなきゃね!!」
季夜は心臓が悪かった。もう手術も決まっているのだ。
季夜本人も知っている。
そこへ季夜の母親が入ってくる。
〔あら、千歳ちゃん。いつもありがとうね。〕
「いえ・・・。」
〔ちょっとお話があるの。〕
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