-抹殺屋-
回想-6

「どうしたの?何か顔色悪いよ?」

『えっ…大丈夫よ。全然平気。』

「え、でもホント辛そうだから。」

『実はちょっと風邪気味で…、今日は帰るね。ごめんね。』

「ああ、大丈夫だよ。デートなんていつでもできるだろ?じゃあ送ろうか?」

『いいや。逆方向だし…じゃあねっ!!』

と言って私は走り去った。

風邪気味だなんて嘘だ。薬をやめて禁断症状が出ていたのだ。私は自分の部屋でもがき苦しんだ。

『はぁっ…くっ、ネコが…ワタシヲコロシニクル!!たっ助けてェェェぇ!!!!』

幻覚、幻聴、それらは全て殺したネコのモノだった。


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