-抹殺屋-
回想-4

誕生日ぐらい一緒に祝ってくれたって良いじゃない…大人なんて皆仕事仕事で子供の寂しさなんかわかってはくれないのよ。お金持ちになんか生まれなければ良かったのに…。

ずっと孤独を感じながら成長していった私はいつのまにか無表情な人間になっていた。寂しさを紛らわすのに野良猫にイタズラしてみたりもした。それがだんだん快感になってきて気付けば殺していた。

高校生になって一年が経った。有名な私立の進学校の中でもトップに近い成績だった。だけどそんなの何も楽しくはなかった。生きている意味さえわからないのに…。


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