-抹殺屋-
出会い-5

『教えてよ、私…どうなっちゃうの?』


「紗那、君は抹殺屋になってもらう。」


『は?嫌よ。人殺しなんて!!』


「だろうと思った。だから、君はスパイにでもなってもらう。」


『どっちにしろ嫌よ!!』


「君は家には帰れない!!」


「威緒、そんなに興奮するなって。」
と拓紫。続けて拓紫が

「察にちくられちゃ困るんでね。嬢ちゃん、スパイになってくれるよな?」


『何で?…何で私がやらなきゃなんないのよ。言わなけりゃ良いんでしょ?だったら言わないわよ。だからここから降ろしてよ!』


「殺されてーか?」

と威緒。

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