-抹殺屋-
初仕事-12

「殺しにまわるなら高岡隆司を殺さないでいてあげるわ。さあ、部屋に戻りなさい。」

「行くぞ沙那。」

『拓紫なんか大嫌い!!一人で戻れるわよ!!サヨナラ!!』

私は憤りを感じた。何の罪もない人を殺すなんてできるわけない、私は鬼にはなりたくなかった。

「拓紫、嫌われたわね。ふふっ。」

「華都梨さん、ちょっとひどすぎやしませんか…。沙那は素人です。」

「拓紫、あんたも殺すわよ?」

華都梨は笑んだ。

「俺も失礼しますよ。まだ仕事あるんで。」

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