B-Wars

未季也は丸い物体ににじりよる。
「おとなしく死ねえ」再び殴りかかったが、あたるはずもなく空をきった。
「愚か者め!わたしに触れられるはずがなかろう。わたしに触れることができるのは、バケモノだけだ」
「ではここままほかっておけば勝手にやられるってことか。んじゃ、学校いくか」
未季也は丸い物体を無視して駅へと向かうことにした。
光矢はかわいそうだったが、このまま何事もなく学生生活を送ろう。駅までは騒がしいだろうから、いつもと違う道を通ることにした。一時間目の講義は間に合わないかもな。未季也はそんな心配をしつつ、学校へ向かうのだった。

END

「ENDじゃ話が始まらねぇだろ。そうはさせん!」
ひもみたいなものが丸い物体からでてきた。よく見ると、先には手足らしきものがついている。そして、目だけがばっちりと開かれた。気持ち悪い。正義の使者にはほど遠い存在に思えた。
「その体!乗っ取らせてもらう!」
「なんだとぉ!」
もはや、光矢を気遣う余裕はなかった。未季也はダッシュで逃亡を謀る。
「ふっ、甘いわ!わたしはマッハで飛べるのだよ」
丸い物体はあっさりと未季也の前に回り込んだ。

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