B-Wars
二つ目の目覚ましを泊めて、やっと目が覚めてきたようだが、頭はまだまだぼぅっとしている。
朝に弱いと言ってはみたが、実際はまだ七時前で遅くないと起きれないというわけではない。むしろ、一人暮らしの大学生にしてみたら早いかもしれない。なぜそんな時間に起きているかと言えば、ひいきの女子アナが朝のニュースを担当しているからで、健康のためなんかじゃあない。
おかげで、朝の方の講義は睡眠時間になっている。
朝はぼけぼけなため、食事は抜いている。ちょいと前なら、朝食を抜いてるとうるさく言われたもんだが、朝食抜きダイエットが現れたおかげで、自分へのいいわけができていた。
ニュースが終わると、シャワーを浴びてから出かけるのがパターンである。そのシャワーの時間を利用していれる紅茶が、朝とる唯一のもの。
紅茶を飲み終わる頃には、今日の占いカウントダウンが始まっている。もちろん、女子アナが目当てなのは言うまでもない。
「お、一位だ」
未季也は声に出していた。と言うのも、ここのところ一位になったのを見たことがなかったからだ。
久しぶりに気分よく出かけることができそうだった。
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