B-Wars
(今はただとりついているだけだからな。バケモノを駆逐する能力などない。一体化することで、過去の戦士たちの記憶とともに能力が受け継がれる。それだけですべてを知ることができるだろうが、何分情報量が多いからな。覚悟が必要だ)
未季也は躊躇いを感じた。過去の記憶が何十年どころか何百年になりそうだったからだ。
「あ、ちょっ…」
(そんじゃいっきまーす!)
「って無視かい!」
未季也が文句を言っている間に、頭の中を情報が流れだした。
それは、それまで戦いに身を投じさせられてきた者たちの歴史。彼らの記憶は必ず死で終わる。誰かが死ねば、次の誰かへと記憶は飛ぶ。
次へ
TOP