B-Wars
未季也は、記憶がかなりの高速度で流れていくのに、そのすべてが理解できていることに驚いた。まるで疑似体験でもされられているかのように、リアルに感じていた。
「にしても長すぎ!」(それだけ長い戦いの歴史ということだ)
あまり考えたくないことであったが、歴史の教科書で見たことのある服装からして平安前後の時代から続いているように思えた。
記憶の中の背景が段々と現在へ近づいていく。
それを待つかのように、空にできた裂け目はゆっくりと広がっていった。
次へ
TOP