小さな気持ち…2
一年がたち、俺もひとみも27才になり生活も安定してきた。
「いってきます。」
「いってらっしゃい。」いつもの朝だった。
会社に行く途中雨が降り出しあと少しで会社につく所だったが、傘をさし、会社へと向かっていた。
(あれ?)と思った。
雨が降っているのに傘もささずに歩いている女性を見つけた。
会社の前だったから傘を譲ろうと思い声をかけた。
「あのー、よかったら傘どうぞ。」というと女性はふりかえった。
俺はドキッとした。その女性が泣いていたからだ。
「どうしたのですか?」
そう声をかけると泣きながら俺に抱きついてきた。
あっ
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