小さな気持ち…1
和幸と、茜は幼なじみ。
5才年上の和は茜のお兄ちゃんがわりだった。
いつも一緒だった。
「茜ね、大きくなったら和くんのお嫁さんになるー」茜の口癖だった。
小さな僕達はその言葉を信じてた…。
俺は今、東京に住んでいる。25才になって、仕事にもなれ、3年付き合っている同じ年の彼女もできて、毎日を平凡に過ごしてた。
彼女の名前はひとみ。「来年の、ひとみの誕生日に結婚しよう。」ひとみはうなずいて、「ありがとう。」と微笑んだ。
そして結婚した。
しかし、俺の頭の中に一つ思い出せない約束があった。
昔、誰かとかわした小さな約束…。
2へ
TOP