財布の落とし主
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「あ、そうでっか…」
大村が、ほな、と言って電話を切ろうとした時、背後から若い女と思われる悲鳴が聞こえてきた。
「所長?」
「電話越しに聞こえた。何事だ?」
「とりあえず調べてきますわ」
「分かった。すぐに連絡しろ」
「はいはい、ほな」
そう言って大村は電話を切ると、悲鳴のした方へと駆け出した。
-2終了-
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