闇家(31)

「ああ、何か熱出したとか言ってて…今日は休むらしいんだ。」
「……お前らもしかして、あそこに行ったのか?」
一輝は深刻な面もちで言った。
「行ったけどさ、でも関係ない…ってわけでもないけど、そんな大したもんじゃないと思うけどな。」
「何だよそのあいまいな答え方は…何かあったのか?」
洋館に行くことは一輝にも話していた一件で、忍は仕方なく説明して聞かせた。
「…まじかよ…」
一輝は信じられない、といった表情で、
「じゃ、森野の事は関係なくないじゃんか!」


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