闇家(29)

「志穂、今のうちに逃げよう!」
言いながら視線を移すと、志穂は床に座り込んで口元を押さえていた。
「…大丈夫か?」
「う…吐きそうだよ…」
志穂はよろよろと立ち上がった。

次へ
TOP