闇家(25)


白く濁った目が二つ…

それが忍のすぐ目の前にあった
「ハー…ハー…」

「うわぁああああ!」
「きゃあ!何!何!?」
忍と志穂は後ろ向きに倒れ、反射的に後ずさった。

「ハァー、ハー…」
咽の底から出てくるような気味の悪い息づかいだった。
それはゆっくりと前進し、転がったペンライトの光の中に入る…

「(まじかよ……何だこれ…)」

次へ
TOP