闇家(18)
志穂は仕掛け扉まで歩いていった。そして自分でも‘知らないうちに’壁の突起物を押した…
すると、壁が動いて再び出口が現れた。
「志穂!見つけたのか!?」
微かな物音に忍が気付き、歓声をあげて駆け寄ってきた。
「よし、急いで出よう!」
廊下にでると、そこも真っ暗でほとんど何も見えなかった。忍は何か忘れている気がしていたが、まあいいか、と開き直りペンライトを足元に向けた。志穂がさっきから黙っているのも気になるが…。
「!?」
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