続・この恋の行方2
『ずっと一緒にいよう』
耳元で囁かれたその言葉は、いつだって昨日のことのように思い出せた。
その時どれだけの幸せを受け取ったかなんて、彼はきっとわかってないだろう…
朱美はまたちょっと笑った。
「(それにしても…)」
朱美は時計に目をやった。
式は11時から…もう10時半になろうとしている。
相手方の両親の話では、まだ新郎がやって来ないというのだ。
時間にルーズな性格の人ではなかった。
「もう…何してるの?……利明……」
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