続・この恋の行方18
朱美は無言で利明の布団まで寄っていった。
「…っ」
そして利明の胸に顔を埋めると、ふふっと笑った。
「…利明も、緊張してた?」
「ん…何か暑いよ。」
利明も笑った。
朱美は利明の頬に手を触れて、キスした。
利明の熱い唇が朱美の首から胸元へと下りていく…
「利明……。…きゃぁっ!!」
「えっ何!?」
「あ…そこに人が…っ!」
「人!?」
部屋の襖の手前に、15・6歳くらいの少女が立っていた。じっと朱美を見つめて…手には、真っ赤な彼岸花を持っている。
「何にもいないよ、朱美。」
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