続・この恋の行方1

乾いた風が吹き抜ける心地よい春の日。
晴れ渡った青空に、風に吹かれ白い雲が流れていく…

アパートの1室で、水島利明は眠い目をこすりながら、ゆっくりと起き上がった。めくれ上がった布団から時計へと視線を動かす。
その時針は10時を指していた。
「(今日は日曜か…寝直そう…)」


小野田朱美は目の前の自分を見つめていた。
大きな鏡台に映されたその姿は、純白のドレスに身を包んでいる…
朱美は、自然と浮かんでくる頬笑みを抑えることが出来ずにいた。

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