この恋の行方7
利昭が目を閉じた瞬間に、まわりの音が全部欠き消えていった
私がこんなに想われていたなんて…そのことに、今頃気付くなんて。
利昭は不器用で鈍かったけど、いつも傍にいてくれた。
ほんとはそれだけで十分だったのに。
たった1ヶ月分の思い出が、次々と浮かびあがっては消えていった。
私のために、私のせいで利昭を傷つけてしまった。
それを思う度に、私は切なくなって、枯れていった…
次へ
TOP