この恋の行方10
「利昭!」
利昭がゆっくりと瞳を開いた…
「利昭…私…私がわかる…?」
利昭は静かにほほえむ。あの日そのままの笑顔。私は笑い泣きみたいなぐちゃぐちゃの顔だったに違いない。
利昭はちょっと笑って、
「…泣くなよ…」
「私、おばさん達呼んで来なくちゃ!待ってて」
私は慌てて病室を飛び出すと、廊下を駆けていった―
終わり
その後の話
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