予知夢
-9-

闇に目が慣れてくると、だんだんと視界が開けてきた。はっきりしないけれど、見覚えのある場所…。
ガタッ
「痛っ」
何かの角にぶつかった。
「…木?」
手作りのテーブル…私がじじ様と作った…?
じゃあやっぱり…

ドドドドド…

「!!!」
この音!そんな…夢と同じ…それともこれはまたあの夢なの…!?
私はドアをこじ開け、外に出た。やはり、ここは山の別荘だ。そして、これは現実…。
夢のとおりなら、この後町は水に呑まれる。私は、ただ叫ぶことしか出来ない…


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