予知夢
-10-
「安曇」
ふいに、誰かに呼ばれた。振り返ると、あの男が立っている…。
「すまなかった。縄を解こう。」
そう言って私の後ろに回る。
「みんななら無事だよ。すでに非難しているから…」
「…え?どうゆうこと?あなたは誰なの??」
私は縛られていた両手首を擦った。
「俺の名は襲(かさね)。お前の兄弟だ…」
「……え!?」
「今はこれ以上言えない。みんなは山の裏手にいるから、安曇も行ってくれ。…乱暴して悪かった。」
「あ!待って…」
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