予知夢
-7-

その日は、夢のことが気になって仕方なかった。いつもならすぐ内容を忘れてしまうのに、その夢はどこまでも鮮明に思い出せる。
絶対おかしい。
そう思いながら、早く家に帰りたかった。

徐々に日は暮れ、ようやく部活も終わった。
私は急いで通学路を逆走した。

路地を抜け、坂道を上がるとうちに着く。
もう少しで帰れるという時、曲がり角を過ぎると、私の視界に人影が現われた…

『全身黒ずくめだったよ』

これは香月の言葉だ…


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