予知夢
-6-

「あ、安曇!」
教室に入るなり、幼なじみの香月が走りよってきた。
「お・おはよ。何?」
「さっき、校門のとこで安曇のこと聞かれたの。『あづみって子がこの学校にいないか?』って。」
「え!?何でだろ…」
「怪しいよね!もしかしたら安曇の知り合いかもと思ったけど、知りませんって言っといた。」
「そう…ありがと!で、どんな人だった?」
「全身黒ずくめだったよ。何かマスクみたいに口元も隠してたし…」
香月はジェスチャーで細かく説明した。
最後に、烏みたいだったと付け加えた


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