予知夢
-47-
ドンドンッ

晃兄に狙いを定め、正確に撃ってくる。右腕と左足にかすり、晃兄はよろけた。
「晃!!」
見兼ねた結羅姉が突然飛び出した。
晃兄をかばって夜鷹の前に立つ。
「…これは美しい鼠だ。一匹くらい飼っておくのも手だな…」
それが聞こえたのか聞こえなかったのか、夜鷹はまたも引き金を引いた。

ドンッ

その弾はわずかに逸れて、結羅姉の漆黒のマスクをかすめた。その拍子に止め具が外れて…


「…結羅…?」

それまで抑えていた感情が、夜鷹から飛び出した。

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