予知夢
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「…?これ、さっきのエレベーター?」
「いいえ、だけど見て。操作ボタンがこれしか無いわ…」
結羅姉の指した先には、“開”“閉”の突起が暗く光っている。
「…そうか、会長か夜鷹が動かす何かを持ってるんだ」
襲兄は顔を曇らせた。
「聖と神奈は、眠ってしまったわい…」
「どうしよう、これじゃあ一度外に出ないと…」
「会長は部屋にいるだろうか?もしかしたらいないかも…。」
「どうかしら、会長も夜鷹もいる、…かも。」

「…じっとしてはいれない。じじ様、二人を隅へ。俺たちは帰るんだ…」

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