予知夢
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「そう、ただし二人が一心同体の心構えでないと使えないけどね。」
「…一体どんな能力なの?」

「瞬間移動」

「…あは…、それ…それって…」
安曇は前髪を掻き上げた。
「本当さ。俺もちょっと驚いたけどね、ただこれ使うとしばらくは二人とも眠ってしまうから、チャンスは一度きりだ。」
「「すごく疲れるの。」」
しかし聖と神奈はヤル気だった。お互いの両手をしっかり握り締め、精神統一に入る。
「エレベーターが最上階に到達したら、聖と神奈が一気に俺たちを地下直通のエレベーターへ移動させる。」

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