予知夢
-40-あの会長の顔が浮かんで、また腹が立ってきた。
まるで人をモノ扱いして!
「安曇はたぶん、組織の計画に加担されかけたんだ。俺のこの黒い衣裳は、組織にいた証…。」
「…鴉…?」
「え…?」
「私をさらった奴らが言ってたの。夜鷹という人を?」
「ああ、…あいつが安曇を…。鴉は、俺のニックネームだった…」
私たちは晃兄の回復を待って、この世界から出る方法を話し合った。
大半は襲兄の使ったやり方だけど、そのためには組織に潜り込む必要があった。
‘移動’には特殊な装置を使うらしい…
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