予知夢
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侵入は成功した。
組織のチームカラーが黒だということを知って、私たちはそれぞれに変装を試みた。
まさしく黒ずくめ。
怪しい事この上なかったけれど、この町ではそれが普通らしい。
堂々と本社の正面から、内側に潜る事が出来たのだった。
「…で、問題の装置はどこにあるの?」
結羅姉は少しくの一かぶれな格好をしていた。
「地下だ。しかし一旦最上階まで行かないと、直通のエレベーターに乗れない仕組みになってる。」
「最上階か…あんまり行きたくないけど…」
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