予知夢
-4-

「今朝はどうしたの?安曇が大声出すなんて、珍しいわよね。」
いつもの朝食の席。結羅姉が忙しく準備をする傍ら、私に話し掛けた。
「うん…ちょと変な夢見て。」
「夢…って?」
結羅姉はいつの間にか手を止めている。
「ん…あのね…」

「…そうなの…でも気負い過ぎたら駄目よ。何しろ夢の出来事なんだからね。」
「うん…」
結羅姉はそう諭してくれた。話をしたら、少し気が楽になった。そう、ただの夢なんだ。
…でも、この強く残った圧迫感は何なのだろう…



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