予知夢
-39-
「そっか、…え?結羅姉、今…」
「そ・私は心読のたぐいの能力があるのよ。」
「…いつでも使えるの?」
私の神妙な面持ちに、結羅姉はちょっとためらって
「ああ、安心して。私が‘読む’時は相手の心理を探るの。多少の同調が必要でね…
だからいつでも使えるわけではないわ。」
と、苦笑した。
「色々、条件もあるんだね…。」
「そういった能力を欲している組織があるんだ。今日お前が捕まったビルはその本社…何か言われただろう?」
「あ…、そういえば、『使う』とか何とか…」
次へ
TOP