予知夢
-36-

森は奥深く、入っていくと明かりは星の輝きだけになり、視界はほとんど闇に包まれた。

「ここだ…」
ふいに拓けた場所に出たかと思うと、そこには立派な小屋が建っていた。
「中に…二階にみんないるぞ。」
「みんな…え…みんながいるの!?」

私は勢いにまかせて扉を開け、オレンジの暖かい光に満ちた広い室内を通り抜けると、急いで階段を駆け上がった。

「じじ様!?みんな!」
階段を上がってすぐ手前にあるドアを開け、私はとっさに叫んでいた。


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