予知夢
-31-
「何で助けたの!?」
「会長命令だからな…逆らえなかっただけさ。」
「会長ってあの…」
「お前が落ち着いたら連れてこいと言われたよ。」
夜鷹は苦笑した。
「行かない!信じられない、あいつ!!」
「…じゃあ、ずっとそこにいるつもりか?」
夜鷹は私をじっと見つめた。
「何よ?」
私がそう問うと、夜鷹はきびすを反した。
「また来る。」
そう言うと、振り返らずにそのまま去っていった。
一瞬、淋しそうだなと思った…。
でも、
「関係ないわよ!あいつは敵!!」
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