予知夢
-30-
ドンッドンッ!!
同時に聞こえたのは銃声だった。撃ったのは夜鷹だろうか。
でもそんなことより、銃弾がカーテンをかすめた…?
ビリッ…
あまりに突然で、声さえ出ない。
…落…ちる……
「……」
「お目覚めか。」
気付くと私は冷たい床の上に横たわっていた。
(助かってる…?)
今度こそ死んだと思ったのに。
声のした方を見ると、鉄格子の向こうに夜鷹がいた。
手に包帯をしている。
「…指…噛みちぎってやればよかった…。」
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