予知夢
-28-
私はすでに部屋から連れていかれる所だった。
急に起こっているわけのわからない展開についていけない。
「…説明するようなことは何もない。
君は、
…ただ従っていればいいんだ。」
男は冷たく言い放ち、私は夜鷹に引っ張られていく。
腹が立った。無性に、どうしようもなく。
「痛っっ…!!」
私は夜鷹の手に噛み付き、振りほどくと近くの部屋に滑り込んだ。
素早く鍵をかけると、別の逃げ道を探す。
しかしここも何もなく、目に入ったのは大きな窓…
私はそこへ駆け寄った。
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