予知夢
-23-
「離してっ!!」
私はありったけの大声で叫ぶ。
「もうどれだけ声出したって無駄だ。周りには誰もいやしないからな。」
男は悠然と小屋の裏手へまわる。そこに、人一人入れるくらいの穴があった。
「何これ…」
「いいから来い。」
近づくと、その穴は信じられないくらい深く暗いモノだった。
「入れ」
「…え?」
次の瞬間、私の体が浮き、穴の上からそこに落とされた。
死ぬ!
と、そう直感した…
「きゃぁあああぁぁ!!!」


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