予知夢
-20-
確かに、香月の言うとおり…犯人は何がしたかったの?
そして私には思い当たる人物がいる…
これから探してみようか、…でも
「安曇」
「…ん?」
「あの人だよ!いつか安曇を待ち伏せてた…」
「えっ!?」
振り返ると、確かに黒ずくめの男が立っている。でもこの人は、襲兄さんじゃない…

「お前が‘あづみ’か?確かに似てるな…」
男は急に近づいて、私の顎をつかむ。
「ちょっと…!」
私より先に香月が声をあげた。するとどこからか、もう一人黒ずくめの男が現われ、香月を押さえ込んだ。

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