予知夢
-21-
「!
何なのあんた達!香月を離してよっ」
私は男の手を払って叫んだ。
「…お嬢ちゃん、ここで騒がれちゃ困るんだ。少しオトナシクしていてもらおうか?」
嫌な予感がした。そして有無をいわさず、首に男の手刀が打ち込まれる。
目の前が真っ暗になった…
気が付いた時、私は縄で柱に縛られていた。部屋は古ぼけた山小屋のようだ。
すぐ近くで、さっきの男達が話していた。私が目を覚ましたことに気付いていない…
「鴉を追ってきたついでにいい土産が出来たな。」
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