予知夢
-2-
ドドドドド…
『?
今度は何の音だろう…』
下から聞こえてくるみたいだ
私は急いで急斜面を下った
樹木に手をかけ、息を切らせながら音の正体を探ろうとした
谷川の町は暗闇に包まれ、雪崩のような音だけが不気味に響く
『え…!?』
気付いた時にはもう遅かった
大量の水が押し寄せ、民家や林を次々に呑み込んでいる…
『そんな…どうして!?
…じじ様っ!みんな…っ!!』
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