予知夢
-17-

…今度は再び、襲…兄さんにさらわれる夢だった。
私は小さな部屋に閉じ込められ、何かに怯えていた。
でも、不思議だったのは周りの状況…まるで日本じゃないみたい。
銃声や爆発、それに竜みたいな生き物を見たような気がした。もちろん、それは伝説上のもの…まさかこんな夢が現実になるわけないけれど…。

「安曇、そろそろ…何だ、もう起きてたの。」
「結羅姉。」
「まだ随分疲れた顔してるわね。辛かったら寝ていてもいいのよ?」
「ううん、違うの。また変な夢見ちゃって…」


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