予知夢
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私は、結羅姉にさっき見た夢の話をしてみた。
「そう…ほんとに不思議な夢ね。だけど、そんな非現実的なものが正夢になると思う?」
「…ううん…」
「それなら、あまり気にしないことよ。いきなり戦争が起きたり、竜が現われたりするはずないもの。」
「…うん、そうだよね。昨日はたまたま変なことが起こったから…気負いすぎてるだけだよね!」
私は勢い良く立ち上がって、さっそく着替え始めた。
正夢のことは忘れて、今はやらなければならないことがあるんだから。
「じゃあ支度出来たら外に来てね。」

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