悪魔の鎮魂曲9
「…おまえは!!」
「あの娘に釣られて来たってのか?馬鹿な上にマヌケ!どうしようもねぇな!」
悪魔は尾の先に燃える淡い紫の炎を揺らしながら、高笑って宗治を罵った。
「…どういうつもりか説明する気はあるのか」
宗治は怒りで声が震えた。悪魔と言っても、宗治の半分しかない小さな体の化け物だった。宗治はその気になれば倒せるだろうとふんでいた。
「どういうつもりか、だと?どうもこうもない。お前はこれから地獄巡りに行くんだよ。残念だったなぁ生きて帰れるなんて思うな。もっともすでに死んじまってるんだがな!」
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