悪魔の鎮魂曲10
「…死んでる…?」
「…ちょっと待てよ…何だそれ…?冗談だろ…」
「嘘なもんか。お前は気付いてなかったろうがな、とっくに死んでたんだ。一年も前だぜ?気付いてないのはてめぇ一人よ!」
「…わからねぇらしいなあ。無理もないけどな」
悪魔はくすくすと笑った。
「連れてってやる、その時間にな。そしたら嫌でも気付くだろうよ!どんなにマヌケだったかをな!」
悪魔はさらに大きく笑うと、尾の炎をかき消した。辺りは真っ暗になり、ちょうど映画のスクリーンのような長方形の画面が浮き上がった―
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