悪魔の鎮魂曲8
―一瞬だった。軽い衝撃が押し寄せ、青白い光の渦の中を、宗治は下へとどんどん落ちて行く…
突然視界が開け、次の瞬間、宗治は顔から地面に突っぷしていた。
「っぶは!」
宗治は顔を上げ、自分が生きていることを忙しく確かめた。
「ふふ…っ」
辺りを見回すと、あの少女が笑っていた。あどけない笑顔、そして…
「やっと来たわね……待っていたぞ…!」
「!!」
少女はたちまち消え去り、宗治のもとに、あの悪魔が姿を現した。
「俺が呼びに行かなきゃ、ずっとあそこにいるつもりだったのか?…馬鹿な野郎だぜ」
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