悪魔の鎮魂曲4

「(吐き気がする…)」 そう思ってはみても、宗治は動く気になれなかった。頭の中には真っ暗な闇が迫ってくるようだ。これから何をするべきなのか、どうなるのか、何もわからないまま…宗治にはただ待つことしか出来なかった。
それからどのくらい経っただろうか。宗治には何時間にも、何分にも思えた。何かの気配に気付き、視線をあげた。するとそこには―


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