悪魔の鎮魂曲2
宗治は考えていた。きっと目を覚ませば、ただ自分のベッドに寝ていることを確認することになるだけだ。「ただの夢か。」そう言ってもう一度眠りにつく、それだけだ。しかし、目を開ける行為、たったそれだけのことが出来ない。さっきからあのおかしな音は確かなものとなって宗治の耳に響いてくる。
「畜生っ、俺も男だ!」
宗治は思いきって目を見開き飛び起きた。と同時に、完全な絶望感が宗治の全身を覆いつくした。―ここは一体…何なんだ!?―
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